「自宅で業務メール」は残業? 時間外手当をめぐり論争

「自宅で業務メール」は残業? 時間外手当をめぐり論争という記事が目にとまったので少し触れてみました。
あくまで、個人的な意見です。

労働時間の問題は、便利になった現代に切っては切り離せない問題だと思います。
24時間営業しているコンビニ、365日休み無く営業しているショッピングセンター。
銀行のオンラインシステムもそれぞれの店舗に導入されてきています。
そのシステムを支える技術者は、サポート体制を整えるべく待機するということも。
しかし、サポート体制を整えるもネットワークが普及するにしたがって、安価になります。
安価になってしまうと、システム会社・サポート会社側は少ない人員での運用を求められ
必然的に、労働時間の超過となってしまいます。

しかし、ネットワークの普及に伴って会社以外の場所でも仕事ができてしまう。これは便利になっているようで
社員を拘束しているという状況に陥っているのだと思います。
携帯電話が普及した今日、取引先から時間・休日関係なくコールがあります。
会社から携帯電話が支給されていない場合は、個人の携帯での対応が求められます。
これでは、プライベートなんてあってないようなものです。
私もそういう生活を、5,6年続けています。

以前に「残業ゼロの仕事力」という本のことを書きましたが、実際のところ職種によっては可能ではあるが
不可能な職種もあると思います。
本では、不可能ならばそれを問題として提議して解決に向かわないといけないとありましたが、
解決するには、会社ならびに取引先(顧客)の協力が不可欠になってくると思います。
社内での会議だけでは、とてもじゃないですが解決できない問題だと思います。

私も技術者のはしくれですが、ITの発展はとても喜ばしいことだとは思っています。
ITの発展によって、私の仕事が成り立っているわけですから。

しかしながら、最近は「昔のころが、不便であったがよかった」とも思えます。
正月にはどこのお店も休みで、家族で過ごすのが当たり前だったあのころが。
過去を振り返っても、今という現実は変わらないのですが、文明の発展の行き着く先、それは
人類の繁栄を妨げるものかもしれませんね。